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2013年6月19日 (水)

スタジオアンプD-75修理

先週、友人からアンプ修理依頼をうけた。

CROWN D-75というラックマウントのスタジオPA用アンプだとか。へえー。

片chのハムが大きい、シグナルインジケーターが点灯してしまうぐらい、だと言う。

厚みが45ミリしかなく中を見ると、電源部で半分以上容積を占めている。

想像に反してスイッチング電源でなくトランスだった。市場では音が良いという評判のアンプだそうである。

003s

まず症状確認ということで、ヘッドホンを接続し、ノイズを聴いてみた、片chがウーンとうなって30秒ほどでなくなったので、温度上昇に関係あるのか?と思い、さらにいろいろ観察をしたが、焼損部品などは無いようだった。

しかし、入力部に触れても何のノイズもしないので、???とおもっていたら、ヘッドホンが吹っ飛んでいた。DC11Vが出力されていた。ありゃ、パワー段破壊か!と戦慄したが、どうもパワー部の電圧は異常ない。ヘッドホン回路を見ると電力低減抵抗が無く、ストレートに出力が出されている。ああ、これではヘッドホンが耐えられるわけが無い。

そして出力段にも保護リレーは無いのだった。ありゃりゃ、DC漏れ対策はどうするのだろうか?リレー接点が無ければ音質上は有利だけれど・・・・。ヘッドホン抵抗も無ければ音質上有利だけれども・・・・。すごい(乱暴な)設計だ。

ああだ、こうだ、ああでもない、こうでもない、と一週間ほど解析作業を続けて、やっとわかったのは初段OPアンプの故障だということだった。極端なオフセット電圧が出てしまっている。ICソケットからOPアンプを抜いて動作させてみて、後段には正常に動作していると判断したのです。

OPアンプはDualで14ピンだが、位相補正用に端子が3本も余計に出ている。さらにこの端子を利用してポップ音対策としてダイオードで出力変動を逆印加して抑制しようとしていることがわかる。保護リレーが無い分こだわったのだろう。負帰還も多重微分帰還というめんどくさいやりかただ。このICはすでに古く、特殊で市場に在庫も無いようだ。交換部品が無いのである。

そこでピン数も配置も無視して通常のOPアンプで動作させようとした。

手持ちにNECの4570C(4558の高性能版)が転がっていたので、これを無理やりソケットに載せ、異なるピンは刺さずに、ジャンパー配線でしのぐことにした。

024s

これで見事に動作OK、ポップ音も許容範囲内だった。

さらにおまけとして、電源仕様が120Vだったので、100Vタップに繫ぎ換え、

100V仕様とした。これで出力が35Wから50Wに増大するはず。

めでたし、めでたし。

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コメント

ヘッドホンがもったいなかったですね。

低山さん、迂闊といえば迂闊でした。
まさか、50Wアンプの出力をヘッドホン端子にストレートに出すなんて考えもしなかったのです。
自分の思想ではストレートに出すべきだと常々のべているのに、まさかメーカーが製品でやるとはね。


わたしんとこのベースアンプも頼もうかなぁ

tamadaさん
ベースアンプですか?付属エフェクター機能関連だとわからんかも、でもいいですよ。

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